保育士実技試験の服装・洋服は何が良い?ポイントは?
保育士の実技試験では、どのような服装を選べば良いのか、以下にそのポイントを明確にします。
①清潔感、安心感を
保育士としての仕事は、子供たちのお世話と同時に、教育者の側面も大きいです。また、保護者の方とも顔を合わせたり、対応する機会も日常です。したがって、良い印象、清潔感、安心感が感じられることが大切です。実際の保育士の服装は動きやすさ重視でカジュアルですが、これはあくまで試験の場、服装はオフィスカジュアルを基調に考えると良いでしょう。ブラウス、シャツ、季節によってはカーディガンを選択すると良いでしょう。試験官は、あなたが保育士として適性があるかどうかを見ています。そのため、良い印象を持たれる、清潔感や安心感を感じられることを念頭に置いて服装を選ぶことが重要です。
②露出を控えめに、奇抜さもNG
実際のお仕事の場は勿論、試験の場。露出をすることは適切ではありません。奇抜なデザインなどは個人のお洒落としては良いですが、個々は保育士の適性をはかる場です、それらは避けて、最適な服装を選ぶことも重要なポイントです。例えば、暑い日であった場合でも胸元が大きくあいていたり、短いスカートは避けた方が良いでしょう。特に、楽器の実技試験においては、スカートを選ぶ場合でも、膝を隠すほどの長さが望ましいです。ただし、あまりに長すぎるスカートは動きにくく、保育士の役割や実技試験での楽器の演奏にも支障がある場合があるため、注意が必要です。また、首元、胸元が広く開いたトップス、ブラウスやシャツは避け、一番上までボタンを閉じることをお勧めします。
③楽器の演奏のしやすさも大切に
実技試験では、選択に基づいて楽器などを演奏する方も多いと思いますが、その際には適切な動きやすさを確保するための服装選びが重要となります。例えば、音楽表現を選択した場合は、ピアノのペダル操作には、スカートでも締め付けが少ないもの、特に、ギター演奏の場合には、楽器を腿に乗せる足り高さを整えるのに足を動かすことも多く、パンツスタイルの方が適しているといえます。また、造形を選択した場合は、袖をまくり上げやすいシャツを選ぶと作業に集中できます。試験中に立ったり座ったりすることが多いので、動きやすさを重視した服装選びを心掛けましょう。
④色合いに気をつける
保育士として、また試験の場として、適切な色合いも重要です。清潔感、安心感を意識しつつ、明るく、落ち着いた色を選ぶと良いでしょう。蛍光色に近い明るさや派手さ、暗く濁った色のもの、極端に色は避け、プロフェッショナルな印象を与える色合いを選びましょう。ブラウスやシャツは白、アースカラーのカーディガンなど
⑤足元の選択
足元も重要です。ヒールの高いもの、滑りやすいソールの靴は避け、安全で動きやすいフラットに近い靴を選びましょう。服装に合わせて、保育士の仕事は体を動かすことが多いので、足元の安全性も考慮して選ぶ必要があります。
女性、男性等別、服装の参考例
保育士の実技試験における服装の選択は、第一印象を形成する重要な要素です。適切な服装は専門に対する真剣さを示し、試験官に対する印象を良好にします。以下では、女性と男性のための服装選びについて参考となるスタンダードなものを提案いたします。
女性の場合
トップス
トップス選びにおいては、ブラウスやシャツが一般的です。試験が暑い夏の季節に行われる場合、半袖も選択肢となりますが、カジュアルすぎない印象を保つためには、Tシャツよりも襟付きのポロシャツが好ましいでしょう。寒い冬季の試験では、長袖のシャツやブラウスが最適で、薄手のカーディガンも室内が寒い場合の対策として考慮に入れておきましょう。
スカート
スカートを選ぶ際には、試験中の立ち座りを容易にするために、タイトなものよりも膝下丈のプリーツスカートやフレアスカートが適しています。派手すぎず、やさしい色調の無地や小花柄を選ぶと良いでしょう。冬季の試験では、コーデュロイやウールのような暖かい素材のスカートを選ぶと良いでしょう。
パンツスタイル
また、パンツスタイルを選ぶ場合、チノパンやスラックスのような動きやすい素材が適しています。ジャージやジーンズといったカジュアルすぎる印象を与えやや適切ではありません。また、最近ではゆったりと裾の広がっているお洒落なデザインのものも増えていますが、フォーマルな場にはふさわしくはないため、試験では避けるようにしましょう。
靴は歩きやすい、革靴、パンプス、スニーカーなど
楽器の演奏や、立すわり、歩くことを踏まえて、動きやすいものが適切です。また服装に合わせたものが良いでしょう。ヒールの高いもの、硬いものは、歩く際に音が鳴り、また転倒などの危険もあり、保育士としてもあまり向きません。革靴、パンプス、スニーカーなどから選ぶと良いでしょう。スニーカーの場合は、普段はいているものの場合、傷んでいたり汚れていたりすると、印象が良くありません。あらかじめ洗っておき清潔感がある状態しておく、また新しいものを買うのも良いでしょう。
色は中立的なブラウン、黒、ベージュなどが適しています。また、サンダルやオープントゥの靴は不適切とされることが多いので、避けたほうが良いでしょう。
髪型、髪色
髪型は清潔感があり、顔周りで髪が邪魔にならないようにすることが大切です。女性の場合、ロングヘアは一つにまとめたり、派手だはないバレッタでまとめる、ハーフアップなどに。ボブやショートヘアはきちんと整えましょう。髪色は自然な色合いにすることが無難です。極端に明るい色やハイトーンカラーは避けた方が良いでしょう。
メイク、爪
メイクはナチュラルなものに留め、濃すぎないようにしましょう。アイシャドウは控えめに、口紅も自然な淡い色が好ましいです。ファンデーションも厚塗りは避け、自然な肌の感じを出すようにしましょう。
普段まつ毛パーマなどをしている方はそのままでも大丈夫ですが、付けまつげは不自然な印象を与えるので、避けると良いでしょう。
爪は清潔に保ち、楽器の演奏のためにも、爪の長さは短めに切っておきましょう。ネイルはせず、カラーは塗ってもクリアが適しています。ネイルアートは避けた方が良いでしょう。
アクセサリー、時計
アクセサリーは保育士には必要ありません。またお子さんにケガをさせたり、誤飲の危険があるのでNGです。試験でも着用はしない方が良いでしょう。
ただし、試験において時計は必要となります。アクセサリーとしてではなく、時間を知るための道具として使いやすいもの、腕との密着性が高いもの、ゴムやシリコン製、非金属性のバンドのものがお薦めです。またピアノやギターの演奏もあるので、その点からも着用して自宅で演奏してみて違和感はないか、また慣れておくと良いでしょう。
男性の場合
トップス
男性のトップスには、襟付きシャツが最適です。活動性を考慮してポロシャツを選ぶこともできますし、よりフォーマルな印象を与えたい場合はドレスシャツを選びましょう。Tシャツのような過度なカジュアルな選択は避けるべきです。冬季には、セーター、シャツにベストの上、ジャケットを追加して保温性とフォーマルさを両立できます。
ズボン
パンツに関しては、ジャージやジーンズといったカジュアルなものはNGです。出来るだけオフィスカジュアル、スーツ寄りの綿パンやチノパンのようなものが適しています。柄入り、模様入り、ダメージデニムや派手な装飾は避け、シンプルでプロフェッショナルなデザインのものを選びましょう。
靴
男性も同様に、靴選びにおいては動きやすさと見た目を考慮する必要があります。ドレッシーシューズやブーツは適切ではありません。代わりに、ローファー、コンフォートシューズ、またはスニーカー(あまりにカジュアルすぎないデザインのもの)を選ぶことをおすすめします。色はブラウンや黒が適しています。サンダルやフリップフロップなどのカジュアルすぎる靴は避けましょう。
靴はきちんと清掃され、メンテナンスされていることが重要です。これにより、専門性と誠実さを示すことができます。また、新しい靴を試験当日に初めて履くのは避け、予め自宅で履き慣らしておくと良いでしょう。
髪型、髪色
髪型は清潔感があり、顔周りで髪が邪魔にならないようにすることが大切です。男性の場合、だらしない印象やチャラチャラとしたもの、攻撃性のある印象がする髪型は避けましょう。またヘアワックスなどを使用する場合でも、髪を整えるためにとどめ、立たせたりしない方が良いでしょう。髪色は黒やナチュラルなままが無難です。
保育士への第一歩。 プロ、保育士としての身だしなみを
保育士としての実技試験に挑む際、服装や身だしなみはその人のプロ意識や清潔感を示す大切な要素です。対象となる子どもたちやその保護者に対して、信頼感をもたらす姿勢が求められます。
オフィスカジュアルを意識した装い、清潔感のある髪型や髪色、ナチュラルなメイクと整った爪、そして目立たないアクセサリーと機能的な時計の選択など、細部にわたって丁寧な準備を心掛けましょう。何よりも大切なのは、自分自身が保育士としてふさわしいと考えられる身だしなみを心がけ、試験だけでなく実際の保育現場でもそのスタンスを維持することです。
いずれの場合も、試験の内容とあわせて、自分が身につける服装がプロフェッショナルで、動きやすく、清潔感があることを意識することが重要です。これらを心に留めて、自身に最適な選択を行いましょう。